富士山登山したい初心者の方へ!日帰りで行けるのか?調べてみた!

2019年10月31日

毎年日本中、世界中から多くの登山客が訪れる世界遺産の富士山。
今年こそ富士山に登ろう!と思っている方へ初心者だからこそ知らなきゃまずいポイントをまとめてみました。
事前に情報をきちんとチェックして登頂を達成しましょう。
台風19号の影響により、主に東北、関東、中部、近畿を含め、山域によっては通行が困難な状態となっている場合があります。
登山情報を調べる際には、各行政のHPや山荘・山小屋の運営するHP/SNSをご覧いただき、登山道や交通機関の状況をご自身でご確認お願いします。
通行にあたっては、十分注意し、危険と判断された場合は引き返すなど、適切な対応をお願いします。
登山家もそうでない人も、日本最高峰の富士山には特別な思い入れや憧れがあるものではないでしょうか?
登山初心者だけど富士山に登ってみたいと考えている人もいることでしょう。
僕も一回は登ってみたいと思っています。
調べてみるとしっかりと準備をすれば、富士山は初心者でも登ることができる山なんです。
でも具体的には何を準備すればよいのか、富士山はどこからどう登るのか、分からないことだらけだったので、
ここでは、富士登山について初心者によくある疑問を紹介し、参考になればと思います。
富士山には、山梨県側の吉田ルートの他、静岡県側の富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートの計4つのルートがあります。
ルートによって、難易度や登り下りの総歩行距離、総時間、混雑具合などが違ってきますが、しっかりと準備をすれば、どのルートからでも登ることができます。
富士山に初めて登る人に特におすすめなのが、「吉田ルート」。
その理由は、
①登山口となる五合目の施設がとても充実しています。
②ルート上に山小屋がたくさんある上、救護所も3ヶ所あり、他ルートよりも安心して登れます。
③標高差が比較的小さく、歩行距離も他ルートに比べ少なめです。
④麓から登山バスが出たり、新宿から五合目直通バスも出ているなど、公共交通機関でのアクセスも良いです。
⑤山頂まで辿り着かなくても、ルート上からご来光が見ることができます。
 
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初心者が確保したほうがいい日程はどのくらい?時間はどのぐらいかかるの?

初心者におすすめの登山ルートについてわかったところで、ここでは、実際には登山にどのくらいの時間がかかるのかや、
スケジュールはどんな風に立てるのが良いのかを見ていきましょう。
長時間になる富士登山では、多くの人が山小屋で1泊して山頂へ向かっています。
イメージとしては、1日目のお昼に登山口を出発し、夕方までに山小屋入り、
ご来光を山頂から望む場合は、夜半に山小屋出発、夜明けに登頂を果たし、下山は昼前になります。
また、特に山頂からのご来光を考えない場合は、夜明け前に山小屋出発、午前に登頂、
下山は昼過ぎ、といった感じのスケジュールになります。
以下により具体的なタイムスケジュール例を紹介するので参考にしてみてください。
【一般的なタイムスケジュール】※八合目の山小屋に泊まる場合
午前中~12:00 五合目に到着(1時間ほど高地順応の時間を取る)
12:00~13:00 五合目出発
16:00頃 山小屋到着
深夜0:00頃 山小屋から山頂へ向けて出発
5:00頃 山頂到着
7:00頃 下山開始
11:00頃 五合目到着
だいたいこんな感じになるかと思います。
登山口から八合目まで、八合目~山頂まで、山頂から五合目までの下山は、それぞれ4時間ほど見ておくのがいいと思います。
歩行時間のトータルは、12時間前後となります。
高山病にならないために、体力がある人でもゆっくりと時間をかけて体を慣らしながら登ることが大切です。
登山前に十分な休息を挟まずに一晩かけて山頂を目指し、山頂でご来光を見るといった、いわゆる「弾丸登山」は、高山病になる可能性が高いため、
初心者にかかわらず自粛が求められています。
例えば、金曜の夜、仕事終わりから富士山へ向かい、
夜通し登って土曜の朝のご来光を見ようとするのは無謀極まりないので絶対やめましょう。
また、早朝から登り始める場合でも、日帰りだと日没までに下山できるかどうかギリギリといったスケジュールとなるため、
初心者には日帰り登山はお勧めできません。基本的に日没前に下山を終える行程で計画を立てるのが登山の常識とされています。
先ほど説明したように、富士登山の総歩行時間は12時間前後となる上、初心者の場合はコースタイム通りに歩けない場合もあるので、
山小屋に1泊する余裕を持った計画を立てることをお勧めします。
余裕があってこそ、美しい景色や山頂に辿り着いたときの喜びを味わえますもんね。
楽しみながら登りましょう。
さて、富士登山の計画を立てたら、登山に必要なものを用意しなければなりませんね。
でも、「装備」と一口に言っても、用意しないといけないものとは何でしょうか。
ここでは、初心者がよくしてしまいがちな間違いを紹介しながら、必ず必要な装備について説明していきます。

初心者だからこそしっかりとした装備を

よくある間違いの1つとして、天気予報で「晴れ」と出ているから雨具は持っていかなくてもよいと思ってしまうことが挙げられます。
TVなどで見る天気予報は平地を対象としたもので、麓と山頂の天気は全く違います。
また、山の天気は変わりやすく、雨になることが多いのが特徴です。
雨にぬれると低体温症になり命の危険もあるため、必ず上下にわかれた雨具を用意しましょう。
コンビニに売っているようなポンチョ型のカッパだと、雨がしみこんできたり汗が蒸れたりするので、雨具は必ず登山用のものを用意!
次によく誤解されがちなのが、夏でも防寒着が必要であるという点が挙げられます。
7月や8月の夏本番のシーズンで、長い時間歩くから汗も掻くし、上着などいらないと思ってしまう初心者が多いですが、防寒着は必ず必要です。
基本的に100m標高が上がると気温は約0.6℃ずつ低くなり、0mの平地で30℃と暑くても、
単純計算で富士山の山頂では7℃程度。8月でも日の出前は山頂だと2℃や3℃の時があります。防寒着は忘れず用意しましょう。
登山道は整備されていると聞くから、いつも履くスニーカーでいいや、と思ってはいませんか?
その考えで登山をすると怪我につながる恐れがあります。
富士登山ではトータル12時間前後歩きます。
しかも、登ったり下ったりで12時間です。普段の生活とは比べ物にならないほど長時間歩く上、
岩場や滑りやすい砂の道もあることなどから、必ずしっかりと足をサポートしてくれる登山靴を選びましょう。
吉田ルートでおよそ15km歩きます。
そこで、日頃からウォーキングをしてどれぐらいの距離を歩くのか感覚で知っておくのも良いでしょう。
しかし、登山では大腿部の筋肉や膝に大きく負荷がかかります。
また、荷物を背負って登るので上半身の筋肉も必要です。
登山に必要な筋力をつけるのにウォーキングだけでは全く足りないので、予めスクワットをして足腰を鍛えるのもおすすめです。
私生活においてもスクワットはかなり有効な筋トレになります。
 
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こんな人にオススメ

山登り自体が初めてという人や登山経験が浅く登山に慣れていない人には特におすすめです。
専門のガイドが同行するツアーでは、まず第一に安全面に対する安心感があり、合わせて富士山や登山に関する様々な知識も得られるというメリットがあります。
初心者だけど1人で富士山に登りたいと考えている人も実はツアーを利用するのがおすすめです。
同行者のいない1人での登山で、何かトラブルがあったときや体調不良など予期しないことに直面した時、
どう対処していいか分からず途方に暮れてしまうかもしれません。
万が一のことがあったときに心配な面も多いので、そうした心配をせず安心して登れるツアーの利用はおすすめです。
子供と一緒に富士山に登りたいと考えている人にも、ツアーを利用しての富士登山はおすすめです。
少人数で登るツアーやファミリーで参加するツアーもあり、そういったツアーでは子供のペースに合わせて登山ができます。
子供は体力面など大人とは違う部分も多いため、大人が平気なところでも体調を崩したりする可能性があります。
ガイドがいることで、いざというときにすぐに対処できて安心です。

まとめ

登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。
足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、
速乾性の衣類、食料、水などの準備を忘れないでください。
登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携です。
もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずにお願いします。
紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。
あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。